2024年01月14日

ウェブアクセシビリティのツールを比較!おすすめのプラグインを紹介

■ウェブアクセシビリティを対策する重要性

昨今の法改正により、対応することが必須となったウェブアクセシビリティ。
ウェブアクセシビリティを対策することは非常に重要です。なぜ重要なのか、具体的なポイントを見ていきましょう。

 

◇世の中を平等にする
ウェブアクセシビリティは、障がいを持つ人々や高齢者など、さまざまな能力やニーズを持つ人々のために、情報やサービスへの平等なアクセスを提供する概念です。
障がい者の方を差別することは社会的に問題のあることでしょう。
社会で平等な権利を持ってもらうために、ウェブサイトからアクセシビリティ対応していきましょう。

 

◇規制の遵守につながる
世界中、多くの国や地域で、ウェブサイトやアプリのアクセシビリティに関する法の要件や規制が存在します。
日本でも、障害者差別解消法などによって定められています。

 

◇ビジネス上のメリットになる
アクセシビリティを優先することは、企業や組織にとって非常にメリットがあります。
障がいを持つ高齢ユーザーや利用者層など、多様なユーザー層に対してウェブサイトを見やすくすることで、新たな顧客層を獲得できるので、市場競争力を高めることができます。

 

◇ユーザーエクスペリエンスの向上につながる
アクセシビリティの優先は、すべてのユーザーにとって優れたユーザーエクスペリエンスを提供することにつながります。
例えば、ウェブサイトの読みやすさやナビゲーションの改善は、全体的なユーザーエクスペリエンスを向上させます。

 

◇未来へのトレンドの対応する
アクセシビリティを重視することは、技術の進化や将来のウェブトレンドに対応するための基盤を築くことにも繋がります。
ブラウザ環境などのアップデートにも対応しておくために、最新のウェブアクセシビリティに対応しておくと良いでしょう。

 

■ウェブアクセシビリティに対応しないリスク

2024年4月より、民間事業者にもウェブアクセシビリティに対応することが義務化されていきます。
このため、対応しないことはリスクになっていきます。
現状は罰則やペナルティはないですが、今後の法律次第ではペナルティが課される可能性もあります。
早めの対応を心がけましょう。

 

■ウェブアクセシビリティに対応する方法

それでは、ウェブアクセシビリティに対応する方法を紹介していきます。

 

◇ウェブサイトを改修する
まずは、既存のウェブサイトをアクセシビリティに対応させるために一部を改修するという方法です。

 

▲正しいHTMLマークアップ
正しいHTMLタグ(ヘッダタグ、リンクタグなど)の使用により、スクリーンリーダーなどの支援技術がコンテンツを正しく理解できます。
例えば、既存のウェブサイトで、hタグが正しく入力されていないことがある場合は、スクリーンリーダーでサイトを読み取るユーザーにとって不親切になってしまうので、対応をしていく必要があります。

 

▲アクセシブルなフォーム
わかりやすいフォームは、 ラベル付け、エラーメッセージの明確化、フォームのキーボード操作可能性など、フォームとしての使いやすさを向上させます。
フォームに入力しているものの、わかりくいフォームで離脱してしまってはもったいないため重要な要素です。
HTMLやCSSなどを修正して、アクセシビリティに対応したフォームにしていきましょう。

 

▲カラーとコントラスト
色覚異常者を考慮して、適切な色の選択とコントラストを調整します。
色覚障害者や色覚異常者は、色の境目を認識できないケースがあります。
そういった可能性を考慮して、コントラスト比のあるウェブサイトが望ましいです。
カラーコードを変更するなどで、HTMLを編集し、アクセシビリティに対応したウェブサイトにしていきましょう。

 

◇プラグイン(ツール)を入れる
HTMLを改修する以外にも、既存のウェブサイトにアクセシビリティ機能を追加するためのツールやプラグインを導入する方法もあります。

 

▼スクリーンリーダー
視覚障害者向けのスクリーンリーダー用のプラグインを導入して、ウェブサイト上のテキストを音声で読み上げ機能を提供する方法です。
しかし、最近では、ブラウザ側にスクリーンリーダーがついているケースもあるため、各ブラウザに対応したウェブサイトにさえなっていれば、ブラウザの基本の機能を使って、ウェブサイトを読み上げられるケースが多いでしょう。

 

▼画像のAlt属性自動生成ツール
画像のAlt属性を自動的に生成するツールを導入し、大量の画像に対しても簡単にAlt属性を付与します。

 

▼アクセシビリティ テスト ツール
ウェブサイトのアクセシビリティを自動的にテストし、問題を特定するツールを導入します。これにより、問題を完全に発見して修正することができます。

 

■おすすめはツールの導入!おすすめのツール
ツール導入が非常に簡単ではあるものの、おすすめのツールとは何なのでしょうか?
たった一個のツールで簡単に、アクセシビリティに配慮できるのが、『ウェブアクセシビリティAI』です。
『ウェブアクセシビリティAI』は、指定のコードをウェブサイトにインストールするだけで、障害者の方向けのナビゲーションが出てきます。
各障害者の方の課題に応じて、ツールから選択した方法で、ウェブサイトの表示を変えることができるため、健常者向けのサイトはそのままにした状態で、障害者の方だけに専用のウェブサイトを表示させることができます。
フォントサイズの変更にも対応しているため、健常者ではあるものの高齢者の方などにも役立つツールとなっています。
このツールを入れるだけで、ウェブアクセシビリティに対応できるため非常に良いツールと言えるでしょう。

 

■ウェブアクセシビリティのチェックツールおすすめ3選
ウェブアクセシビリティに対応できるようになるツールを導入する前に、そもそも自社のウェブサイトがどれだけウェブアクセシビリティに対応しているかどうかをチェックするツールもあります。

おすすめのツールを3つ紹介します。

◇miChecker
みんなのアクセシビリティ評価ツール「miChecker」は、総務省が提供しているツールで、無料での使用が可能です。
例えば、音声読み上げソフトを使用した際のユーザビリティをチェックすることができます。
音声読み上げが逆の順番になってしまうなどがあると、情報が正しく伝わらないので事前にチェックしておくことは非常に重要と言えるでしょう。
他にも、色障害者の方がどのように見えているかを、実際の画面でシミュレーションすることもできます。

 

◇Lighthouse
Lighthouse(ライトハウス)は、Googleが無料で提供しているツールです。
ウェブサイトを分析し診断することができる、Google Chromeの拡張機能になっています。
アクセシビリティ以外にも、パフォーマンスやSEOなども見れるため、よりウェブサイトを最適化する方法がわかります。

 

◇Alt & Meta viewer
Alt & Meta viewerは、Googleが無料で提供しているツールです。
Lighthouse同様に、Google Chromeの拡張機能になっています。
ウェブアクセシビリティにおいて対応するべきポイントの中で非常に重要なポイントとして、AItタグがあげられます。
そんなAItタグの入れ忘れがないかどうかを視覚的に確認できるようになっており、非エンジニアでも有効活用することができます。

 

■まとめ

いかがでしたか?
ウェブアクセシビリティは、チェックツールを使って自社のサイトを分析し、その後、HTMLを改修したり、ウェブアクセシビリティAIなどのツールで対策用のナビゲーションを出すのがおすすめです。
なかでも紹介した『ウェブアクセシビリティAI』は、指定のコードをウェブサイトに記入するだけで、アクセシビリティに対応することができるので、非常に簡単な方法と言えます。
WCAGの基準も満たしているので、安心して使用することができます。ぜひチェックしてみてください。